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ホーム > 本さえあれば、日日平安 > 2020/06/14:更新  
Column Peaceful Days 本さえあれば、日日平安

2020/06/14のコラムです。

コラムの内容
 
還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方

著者:
出口治明
出版社:
講談社
本にも色々な種類がある。例えば文庫。これから売場で目にするであろう○○文庫「夏の100冊」とか、『口の両端に指を入れて引っ張って「○○ぶんこ」って言うてみ…』という、あの文庫だ。
分かり易いので文庫を例にしたが、他にも実用書や文芸書、新書、ビジネス書、理工書、雑誌など内容や判型によって色々と分類されており、分野とかジャンルと呼ばれている。それぞれの分野に担当者がいて、担当分野の売場と商品を管理している。

もうすぐ還暦へのカウントダウンが残り2つになってしまう私の担当は、児童書とコミックだ。これを伝えると必ずと言っていいほど驚かれる。出版社の営業の女性から「児童書担当の方はいらっしゃいますか?」と尋ねられ、「私です。」と答えると「えっ!」と二度見されたこともある。
先日監査に来られたT部長にコミック担当と伝えたらやはり驚かれ、その後で私のお腹をポンと叩き、「そうか、頑張れよ!」と笑いながら去っていった。

こんなジジイが児童書やコミックを担当して大丈夫か?誰だってそう思い、驚いたり笑ったりするのだ。

もともと書店には女性スタッフが多いということもあるが、特に児童書とコミックは女性が担当することが多い。アラ還男が、この両方を担当する。それも若いころに担当した経験があるわけではなく、三十有余年の書店員人生の中で、どちらも初めて持つ担当ということは、まずあり得ない。店長Mも思い切った采配をするものだ。

考えれば、今の私の様な境遇の書店員は、日本中探しても私ただ一人ではないだろうか?ナニコレ珍百景だ。もし私と同じ境遇の方がいらしたら、ご連絡を頂きたい。そして、ぜひお友達になって欲しい。お酒は苦手なのでつき合えないが、甘味処ならご一緒できる。
幸いにも啓文社には台湾ドリンク専門店「瑪蜜黛(モミトイ)」、本と出会える珈琲店「BOOK MEETS COFFEE」、インターネットカフェ「Ease(イーズ)」がある。大いに語り合い、情報交換をいたそうぞ!

児童書もコミックも売上の構成比が高い。実際には責任重大だ。どちらも初めての担当だが、それでも児童書は何とかなりそうだ。しかしコミックはとても不安だ。私のコミックの知識は乏しい。年々増えているのは知識ではなく、お腹周りの脂肪だけだ。
少女向けコミックで私が知っているのは「おはよう!スパンク」と「伊賀野カバ丸」ぐらいだ。

同じコミックでも、その中でまた色々なジャンルに分かれている。今は異世界に転生したり召喚されるコミックが流行っている。売れていて数字を稼いでくれているので有難い存在なのだが、「もう転生せんでもええじゃろ~」と言いたくなるほど種類が多く困っている。
タイトルは長く、どれも似ている。著者名はキラキラネームばかりだ。それも原作、作画、キャラクター原案と数名並んで書かれている。しかも技術を競うように字を小さく印刷してある。著者名順で棚に並べようとして呆然とする。
「もう、この漢字どう読んだらええんよ!」
何ともジジイ泣かせだ。

『還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方』 
出口治明 講談社現代新書

先日レジをしていたら本書が続けて売れた。1時間に3冊。買われていたのは私と同年代とお見受けした。新書のベストセラーランキングにも入っている。
著者はライフネット生命を還暦で開業し、上場。社長、会長を10年勤めて、古希になったタイミングで売上が100億円を超え、営業キャッシュフローも約40億円となったので、当時33歳だった現社長に代表取締役を譲る。現在は大分にある立命館アジア太平洋大学(APU)学長。

働き方改革を行い、早く職場を出て、いろいろなことを学ぶべき。たくさんの人に会い、たくさん本を読み、いろいろなところに出かけて行って刺激を受ける。「飯・風呂・寝る」から「人・本・旅」へ

目次を見るだけで引き込まれて読み始めた。考え方がシンプルで分かりやすい。なりより明るい。リアルなジジイになったとき、泣かないためのヒントが満載だ。その意味では還暦前後の人だけでなく、若い方にもお勧めできる。

 
  (2020/06/14おわり)
 
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