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啓文社・井上いつかさんのコラム「いつか読書をする人へ」
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ホーム > 井上いつかの「いつか読書をする人へ」 > 2020/05/07:更新  
Inoue Itsuka Review Corner 井上いつか・いつか読書をする人へ
 フィクション

2020/05/07のコラムです。
コラムの内容
 
絶対猫から動かない

著者:
新井 素子
出版社:
KADOKAWA
56歳の、両親介護のため離職し、自身の老後を不安に思う大原夢路さんから始まるこの物語。

世界を救うのは、いつだって若者だったのに。
こころにも体にも傷ひとつついていない、健やかな、伸びやかな若葉のような。

いや、若者だって、子どもだって悩みや苦しみを抱えているのはわかっているんだけど。
自分だってその当時は必死だったのも覚えているんだけど。
20くらい年下の人達を見ていると、その美しさに圧倒されてしまいます。なんてきれいで、エネルギーがあって、キラキラ光っているんだろう。
今から20年経って、今のわたしと同じ年齢の人を見て、やっぱり同じことを思うのでしょうか。

この物語は、中学生、二十代の若者、五十代、六十代のさまざまな立場の男女が出てきます。
それぞれが、そのきらめきや、パワーや、生きざまや、後悔や、その人生で得たり失ったものを手に戦います。
皆、今しか持っていないもの、今だから持っているものがある。戦い方にもありとあらゆる方法がある。

たしかにわたしは今までずっと戦ってきたし、これからも戦いは果てしなく続くでしょう。この先に、ひなたの猫のような、ボーナスステージは本当にくるのかしら?

本を読んで、コーヒーを飲んで、頭の中だけでもちょっとの間パラダイスを作って。
読み終えたら、また歩き出そうと思います。

 
  (2020/05/07おわり)
 
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