今年も各地で続く猛暑日。異常な暑さを乗り切るのは一苦労ですよね。
しかし、そんな時こそ季節の風物詩を大切にしていきたいもの。
　本書は、著者・小川糸さんが季節を感じ12ケ月の旬を堪能する歳時記エッセイ集です。
葉月（8月）の章では冷やし中華とコーヒーゼリーについて紹介。
日本の夏を乗り切るため、冷たいもので英気を養うのだそうです。
2品ともシンプルゆえに好みの味を引き出すのが難しく、料理する中での彼女のこだわりが感じられ、長い夏でさえ存分に楽しんでいる様子がうかがえます。

　また、この章で「夏の仕事」についても語っています。ヨーロッパで過ごすことの多い彼女は、バカンス文化に感心していました。ひと月丸々休む…ということは日本では難しいかもしれませんが、効率よく仕事をするためにも程よい息抜きは大事かもしれません。

　皆様も無理はせず、この暑さを乗り切りましょう！